温暖化が進む兵庫県でも育てられる、高温に強くて美味しいお米を—そんな想いのもと、2016年に新品種の開発プロジェクトがスタートしました。いくつもの試練を乗り越えた新品種は、2025年10月のデビューに向けて、県内各地で栽培が始まります。
開発から食卓に並ぶまで、「開発者×生産者」「生産者×販売者」「販売者×消費者」など、さまざまな人たちの物語が紡がれていくこのプロジェクトを、「ひょうご相思相米(そうしそうまい)プロジェクト」と名づけました。
プロジェクトロゴ
重なり合う2つのお米をモチーフとして、さまざまな人々の想いが込められていることを表現しています。
相思相米プロジェクトでは、異なる品種を組み合わせて新しい品種をつくる「交配」、交配した品種を安定して生産するための「固定」、固定した品種の中から良いものを選び取る「選抜」、そして「現地試験」という工程で開発を進めています。JAグループ兵庫と兵庫県立農林水産技術総合センターが手と手を取り合い、それぞれが試行錯誤を重ねることで、今までにない新品種を生み出そうとしています。
兵庫県とJAグループ兵庫が
タッグを組んで進行中!
2016年3月28日、兵庫県とJAグループ兵庫は、オリジナル品種開発に関する協定を締結しました。この協定により、2001年に一時中断していた新品種育成計画が15年ぶりの再開となりました。また、共同開発という方式を採用したことで、予算の拡充や多様なメンバーによる食味評価の実施、強固な集荷体制及び販売体制を実現。暑さに強く美味しいお米を兵庫の皆さまにお届けするため、盤石な体制で挑戦を続けています。